皆さんこんにちは、院長の岩尾です。

人は誰しも、未来に希望を掲げて頑張っていますが、時としてその希望や夢さえ持てないような出来事や失敗に心ならずつきまとわれるものです。
その中でも、心理的な外傷といわれるトラウマは忘れようとしても心の中に執拗にとどまり、未来のエネルギーを吸い取ってしまうかのように人生全体が翻弄されてしまいます。
しかし、この内容を専門家の観点から十分な時間をかけて調べ、その執拗なトラウマを煮詰めてみると、そこにちょっとした突破口を見つけることが出来ます。

朋美カウンセラーはこの問題に対して極めて深い洞察力と愛情を併せ持っておりますので、きっとたくさんの方々の大きなお力になることと思います。
また、量子場調整術の技術にも秀でておりますので、他の心理カウンセリングにはない速さでトラウマを消し去り新たな希望に満ちた人生のお力にもなることと思います。

私は主として心理的外傷や事故や怪我病気などの肉体的な後遺症を含めて技術面からお力になります。
 




岩尾院長の日誌アーカイブ

 日誌アーカイブより

トランス  2003. 8.20




これから説明することは私自身のオーソリテイから発言しているもので精神医学から抜書きしているのではない。平たく言うと独断に近い発言だ。まあ聞いて欲しい。

トランス意識状態はあまり聞きなれない言葉だと思うが、トラウマはどうだろうか。

トラウマは心的傷害と言う意味だが、そのトラウマはトランス意識状態でしか造られないものであり、またトランス意識状態でしか解放されない。トラウマを癒しましょうと言う人もいるがトラウマは癒すものではなく解放するものだ。

例えば子供のとき野良犬にひどく噛まれて死にそうになったとする。そして大人になって犬を見ると身体が恐怖で身動きが出来なくなる。これは単純なトラウマの例だ。この場合必要なことはなんだろうか。その人の恐怖と言う心の傷を癒すことだろうか。その人の恐怖を和らげることは出来ても犬が目の前に現れると元の木阿弥だ。
パブロフの犬のように一度条件反射が出来てしまうとなでながら説得しても殴って言うことを聞かせようとしても、また愛情で包んでもベルを鳴らすとよだれが止め処なく出てくる。
ではどうしたらいいのだろう。

ここでトランス意識状態が出てくる。精神と身体の接点に相当する意識状態。簡単に説明すると精神が緊張しているわけでもなく身体が眠っているわけでもないその中間だ。ここでこの二つが融合したり離れたりしている。つまりギアが入ったり外れたりしている。この状態をこれからトランス技術を紹介しながら少しずつ明らかにしてゆこう。今回はその突破口を開く。

架空の人Aさんがやってきた。Aさんは背景をぼんやりさせているだけで実際に通院している。症状は部屋の中で一日中何もせずにぼんやりして気力に乏しいいわゆる引き篭り。家族が心配して数ヶ月前に連れてきた。
原因が歯の噛み合わせによって脳が制限を受けている場合も多々あるしトラウマによっての傷害だけの場合もある。
トランス技術やイメージトレーニングなどを使って一応の治療が終わり、その後例によってコーヒーを出して雑談。
最近ちょっとした自信が生まれている。先生が何もしないでぼんやりしている状態をトランスと名づけて自己嫌悪になる必要はないんだよと言ってくれた事でちょっと変わった気がするんです。
そうだ何もしない状態が悪いわけではない。小泉首相なんかごろ寝が一番と言ってるように価値あることなんだよ。ただもし小泉首相がごろ寝しながら悪いことをしていると思ったらそれは本人にとって本当に悪くなる。クスクスッとした彼女の笑い。
まさにボーっとしながら考えることはそれが本当になってしまう状態だ。本当は逆だ。考えてボーっとする事が本当になる。それがトランスだ。変わる。変容っていうんだよ。それってすごい事だと思うようになってきました。
彼女にやってもらっている事がある。それは何もしないでボーっとしている時に何もしなかったと思わないでトランスしていたと考え何時間していたかを書き込むこと。
視点を変えて考えるなら私達は何もしなくても何かやっていることになりはしないか。眠っていることは心や身体がリフレッシュすることをやっているわけだし、ボーっとすることは何かを変えている。ならばそれはトランス、している。今までは自分を嫌なものにトランスしていたが、今度は自分の夢に向かってトランスするんだ。先生それ面白い。
彼女はそのことを少しずつ体験から理解してきている。ここに誰しもの過去から未来に通じる突破口はないだろうか。